ロシア旅行(65)

※ロシア旅行(65)<七日目>-2004.10.3-

14:20 昼食を終え、再びバスに乗車する。時間調整の
ため、1ヶ所小公園に立ち寄る。

16:00 バレリーナ養成学校に到着する。 正式名称は、
「ヤコブソン記念バレエ演劇学校」である。1994年、国立
バレエ・アカデミー劇場「バレエ・ミニアチュール」の付属校
として創立された。

レオニード・ヤコブソン(1904~1972)は国立バレエ・ア
カデミーの芸術監督を努めた著名な演出家である。 彼の
演出に於ける芸術性は、旧ソ連の世界的なバレリーナの
育成に、大きな影響を与えた。 あの有名なプリマ・バレリ
ーナ、マイヤ・プリセツカヤも、ヤコブソンを最も信頼出来る、
直属のバレエ演出家だと彼の名を挙げている。

つまり、この養成学校は、ヤコブソンの「舞踊はすべてを
表現できる」という彼の言葉を基礎にし、校内に於ける更
なる芸術の躍進を志しているとか。

先ずは、入口で靴の上にビニールカバーをとり付け、レッ
スン場に案内される。 小学校の教室くらいの広さで、3方
にバーが取り付けられている。 その一隅に、折り畳み椅
子が5脚置かれている。 つまり、5人は座れるが、後は
立ったままで見ることになる。 幸いグループの最年長と
云うことで、最前列の真ん中に座らせてもらう。

撮影もOKとかで、有り難い。 暫くして、BGMとともにバ
レリーナの卵達が出て来て、レッスンの開始である。男の
子は一人だけである。 すぐ目の前にいるのは、Kちゃん
で、何とも愛くるしい子である。 成り行き上、以後Kちゃ
んを中心に撮影を重ねる。 

指導しているお姉さん達も出てきた。 基礎レッスンの後、
衣裳を纏って、有名なバレーの一場面を踊ってくれたのが
印象に残った。 ちびっこ達も大活躍である。 やがて、お
馴染みの曲が流れ、お姉さんが踊る、本格的な「白鳥の湖」
の一場面は誠に素晴らしかった。

因みに、「白鳥の湖」の初演は、モスクワで1877年に初演
されたが、残念ながら不評であった。 その改訂版が、ここ
サンクトペテルブルグで1895年に初演され、大成功をおさ
めた。

最後は、全員再びレッスン着に着替えてフィナーレである。
息をつく暇もないくらい楽しませて貰った。 会場出口で、
Kちゃんを見付け、一緒に写真を撮ることが出来たのはラ
ッキーとしかいいようがない。 10年後、彼女がプリマとし
て日本公演に来たときは万難を排して観にいきたい。何が
なんでも、後10年は生きていなければならない目標が出
来たのは、思わざる収穫であろうか。

車窓より・サンクトペテルブルグ

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ヤコブソン記念バレエ演劇学校

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バレエレッスン場

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バレリーナの卵達のレッスン風景

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Kちゃん

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ただ一人男の子

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追加画像は下記をクリックして下さい

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